

千葉工業大学 津田沼キャンパスを攻略する意義と本記事の全体像
JR津田沼駅の改札を抜け、連絡歩道橋を渡ってわずか1分。
けやき並木と近未来的な研究棟が共存する 千葉工業大学 津田沼キャンパス は、3・4年生ならびに大学院生の専門研究拠点として知られます。
講義棟 1 号館から 8 号館までが並び、ロボット実験室、3Dプリンタ 50 台を備えた工作センター、企業協賛による共同研究ラボなど、理工系の「実装力」を磨く設備が駅前に凝縮されています。
キャンパス全体(運動施設含む)の敷地面積は約 44 万 4,000 ㎡。
東京駅からは総武快速線で 28 分という都心アクセスを確保しながら、海風が抜ける開放的な環境で学修とリフレッシュのメリハリをつけやすい点が特色です。
‐ 3年進級時に研究室配属を決める「研究志向型カリキュラム」
‐ 学生発ベンチャー 57 社のうち 28 社が津田沼キャンパス発(学内統計 2024 年度)
‐ 国家資格「技術士補」の受験資格を自動取得できる学科が多数
総合型(創造)選抜・学校推薦型選抜の現状
千葉工業大学は一般選抜のほかに 総合型(創造)選抜 と 学校推薦型選抜 を設けており、2024 年度は総合型で 志願 1,832 名・合格 623 名、推薦型で 志願 1,214 名・合格 512 名 でした(学部横断集計)。
総合型の一次審査は書類とポートフォリオ、二次審査では 実技+面接+口頭試問 を組み合わせ、
「課題発見‐解決プロセスを言語化できるか」が最大評価ポイントです。
注意点
評定平均の条件は原則なし。ただし 学科独自の課題(例:デッサン 120 分・小型ロボット組み立て実演・CG モデリング課題など)を通過できなければ不合格となるため、「得意分野以外の弱点補強」を夏までに終える必要があります。
本記事で扱う 「3つの観点」 と到達目標
- 研究テーマ × 自己PRの整合性
- 「高校時代の探究活動」「課外プロジェクト」「将来ビジョン」を1本のストーリーに統合する方法。
- 「高校時代の探究活動」「課外プロジェクト」「将来ビジョン」を1本のストーリーに統合する方法。
- 面接・プレゼンで“伸びしろ”を示す具体性
- 面接官が納得する「課題→仮説→検証→成果→次の課題」型フォーマットを事例付きで解説。
- 面接官が納得する「課題→仮説→検証→成果→次の課題」型フォーマットを事例付きで解説。
- 基礎学力+課題克服プラン
- 入学後のスタートダッシュを想定した「週3×30 分の弱点科目パッチ」モデルで、数ⅠA・英語表現Ⅰの穴を 90 日で埋める。
観点①:研究テーマと自己PRを一本化するストーリー設計
千葉工業大学の総合型・推薦入試は「何を学び、どのような問題を解決したいか」を言語化する力を重視します。
願書に添付する自己PRシート(学校推薦型選抜用フォーマット)では、志望理由・入学後の抱負・将来の夢を 400~600 字で具体的に記入させる欄があり、空欄を埋めるだけの答案は評価されません。
1 高校時代の活動を「研究テーマの起点」に据える
部活動・課題研究・コンテスト出品など、既に実践した経験を棚卸しします。
経験が点在していても問題はありません。重要なのは「なぜ取り組み、何を学び、何に課題を感じたか」を言葉にする過程です。
たとえば ロボット競技で“場所推定の誤差”に悩んだ経験を語りつつ、確率ロボティクスを専門とする研究室に進みたいという流れなら、専門家である上田研究室の研究趣旨と自然に接続できます。
2 “将来像”と“大学の学び”を往復させる
千葉工業大学は NFT 学位証明書の発行や AI 講師開発 など、学生主導の先進プロジェクトを多数実装しています。
したがって志望理由書では「大学で学ぶ内容が、その後どのように社会実装されるか」を描くと説得力が増します。
・悪い例:「DX に興味があるので情報系を志望します」
・良い例:「NFT や分散型 ID 技術を活用し、学歴証明の手続きをワンストップ化したい津田沼キャンパスの VC 研究と連動させ、既存の行政インフラと接続するプロトタイプを開発する構想を持っている」
3 ストーリーを貫く5パート構成(テンプレート)
- 課題提示 ── “〇〇分野で ×× という不便を体験した”
- 探究活動 ── “△△大会で仮説を検証、結果◇◇の限界を実感”
- 千葉工大で学びたい理由 ── “津田沼の工作センターや××研究室が課題解決の鍵”
- 入学後の具体的計画 ── “1年次に基礎科目を履修しつつ、◯◯プロジェクトに参加”
- 将来ビジョン ── “学内外の連携を通じ、□□業界で課題を解決する製品を世に出す”
5パートを 600~800 字でまとめると、志望理由書・面接・ポートフォリオの軸がぶれなくなります。
文字数が足りない場合は「結果」よりも「動機」と「プロセス」を厚く記述すると、面接官は履修意欲を読み取りやすくなります。
4 事例:UX 研究室志望の自己PR(要約)
課題提示:アルバイト先の駅ナカ案内端末が高齢者にとって操作しづらく、混雑を招いていた。
探究活動:文化祭の展示で UI を改良したモックアップを制作し、来場者アンケートを実施。
学びたい理由:津田沼キャンパスの安藤研究室では UX×AI の共同研究を推進している。
計画:1年次にデザイン基礎を履修、2年次から研究室オープンラボに参加。
将来:公共インフラのユニバーサルデザインを改善し、誰もが迷わない駅構内を実現したい。
5 仕上げ:第三者レビューと数値化
完成したストーリーは “第三者評価” で磨きます。
・教員や先輩に見せ、1か所でも疑問が出たら必ず補強。
・評価項目ごとに 5 点満点で自己採点し、3 点未満の箇所を具体性アップで底上げ。
・データ・数値・固有名詞が1段落に2つ以上あると説得力が向上します。
この観点①をクリアできれば、「言いたいことが散漫で伝わらない」という総合型・推薦入試最大の落とし穴を回避できます。
観点②:面接・プレゼンテーションで“伸びしろ”を可視化する具体性
千葉工大の総合型・推薦入試は「この受験生は入学後にどれだけ成長するか」を短時間で測定します。
筆記よりも面接(10〜15 分)+プレゼンテーション(3〜5 分)に重きを置く構成で、面接官は主に3軸で評価します。
評価軸 | 着眼点 | 高評価を得るための鍵 |
課題探索力 | 高校までに発見した課題が社会的意義を持つか | 「誰の・どんな不便を・どの程度改善するか」を数値化 |
検証プロセス | 仮説→試行→結果→改善の循環があるか | 失敗談を隠さず、次の一手に昇華した例を提示 |
成長可能性 | 資源を活用して自走できるか | キャンパス内設備・研究室との具体的接続を語る |
1 3分プレゼンの鉄板フォーマット:“Why-How-Next”
- Why(動機) 30 秒
自分が感じた課題を1文で提示し、放置した場合の社会的コストを示します。 - How(検証) 90 秒
・自作プロトタイプや実験データを A4 1枚の図で提示。
・失敗→改良→再試験のループを最低1回盛り込み、学習サイクルを強調。 - Next(展望) 60 秒
・津田沼キャンパスのどの研究設備で検証を加速させるか具体的に言及。
・卒業後に実装するビジネスモデルや社会実装までを一言でまとめます。
この3段構成を 350〜400 字程度の原稿に落とし、暗唱できるまで練習すると、質疑応答で質問が逸れても軸がぶれません。
2 質疑応答で“伸びしろ”を示す3ステップ
- 共感 → 事実確認 → 代替案提示
- 質問を受けたら「□□の観点ですね」と要点を復唱し共感。
- 手元のデータや実物を示して事実を明示。
- 「もし別条件なら△△も試せる」と選択肢を追加し、発展性を示します。
- 質問を受けたら「□□の観点ですね」と要点を復唱し共感。
- 失敗談を隠さない
- 失敗の背景を因数分解し、「次は××を変更する予定」と改善プランを即答。
- 面接官は“完成品”より“改善サイクル”を評価します。
- 失敗の背景を因数分解し、「次は××を変更する予定」と改善プランを即答。
- 研究室名・設備名をピンポイントで引用
- 例:「安藤研究室のデジタルファブリケーション講座で3Dプリンタ材料実験を行い、強度データを取り直したい」。
- 固有名詞は 3つ以上 盛り込むとリサーチ量が伝わります。
- 例:「安藤研究室のデジタルファブリケーション講座で3Dプリンタ材料実験を行い、強度データを取り直したい」。
3 面接練習5日間プログラム
日 | 目標 | 具体的タスク |
Day1 | 原稿完成 | Why-How-Nextを400字に要約し録音 |
Day2 | 1分短縮 | ストップウォッチで3回通読→無駄語削除 |
Day3 | ボディーランゲージ調整 | カメラで撮影し首振り・手振り過多を修正 |
Day4 | 想定質問30本作成 | 過去問+オープンキャンパス質問を洗い出し、回答テンプレを作成 |
Day5 | 模擬面接3セット | 友人・教師とローテーション。回答反射速度を測定し、5秒以内に第一声を出す癖を付ける |
5日終了時点で 合計練習時間6時間。
限られた準備期間でも集中して“伸びしろ”を可視化できます。
4 よく聞かれる質問と回答フレーム
質問例 | 構造化回答サンプル |
なぜ千葉工大でなければならないのか | ①独自設備(レーザー加工機など)→②自分の課題のどこに活用するか→③共同研究の展望 |
高校での失敗から何を学んだか | ①失敗概要→②原因分析→③得た知見(数値)→④改善策 |
入学後1年目の計画は | ①履修科目3科目→②課外活動1プロジェクト→③研究室見学2件 |
5 面接で“やってはいけない”3つ
- 成果を数字で語らない:「頑張った」だけでは定量性ゼロ。
- 設備名称を誤る:研究室名や装置名を勘違いするとリサーチ不足が即バレ。
- 質問を遮る:相手が話し終わる前に回答を被せると協調性を疑われます。
6 成功事例:ロボコン経験者Aさん
・プレゼンはロボットの制御アルゴリズム改良を題材に R²値 0.92 のトラジェクトリ誤差低減を提示。
・面接で「誤差要因を3項目に分解」し、津田沼の工作センターでの再検証計画を詳細に説明。
・質疑応答では「センサーコスト」「データ拡張法」など未解決課題を自ら挙げ、伸びしろを強調。
結果、評価シートの「成長可能性」で満点を獲得し合格しました。
面接・プレゼンは「大学に来てから伸びる人材か」を示す最重要フェーズです。
観点③:基礎学力+課題克服プランを90日で実装するロードマップ
総合型・推薦入試では書類とプレゼンが中心に見えますが、千葉工業大学は合格後の「入学準備プログラム」や学科別課題演習で基礎学力を再チェックします。
数学ⅠA・英語表現Ⅰ・物理基礎の3科目でつまずくと、研究テーマが良くても初年次GPAを下げやすく、奨学金継続や研究室配属で不利になるため要注意です。
1 90日プラン全体像(フェーズ設計)
期間 | 目標 | 内容 | 学習時間の目安 |
Phase0:診断(Week0) | 弱点単元を可視化 | 模試データ+過去問ミニテスト(30分×2科目) | 2h |
Phase1:基礎固め(Week1-2) | 弱点単元を1冊で総復習 | ・数学:『白チャート例題のみ』・英語:『Vintage 基本問題』・物理:『物理基礎のエッセンス』 | 30min/日 |
Phase2:弱点克服(Week3-10) | スコアを20%底上げ | ・数学:『基礎問題精講ⅠA』奇数番号→翌日偶数番号・英語:高1英文法解説→週1リスニングシャドーイング・物理:1テーマごと実験動画視聴+要約100字 | 45min/日 |
Phase3:応用+過去問(Week11-12) | 小テスト75点以上 | ・過去3年分の課題演習を時間計測で解く・解説読解→類題自作→友人と交換添削 | 60min/日 |
1日最長60分以内。
「学習習慣がない」受験生でも続くよう、週5日学習+週2日休息のリズムで設計しています。
2 科目別“穴埋め”アプローチ
数学ⅠA
・最初の2週間で関数・場合の数を復習。参考書内で「レベルA」を解いたら即次章へ進み、完璧主義を防ぎます。
・4色ペン法(正解=黒/ミス=赤/ひらめき=青/覚える公式=緑)でノートを視覚化すると定着率が1.3倍向上したとの実験データがあります。
英語表現Ⅰ
・1日10分のコロケーション暗記+10分の音読。暗記カードは「単語‐前置詞‐例文」3層で作ると長期記憶が伸びます。
・金曜に 2分プレゼン(好きな工学ニュース要約)を録音し、自分の発音をチェックすると面接ネタも同時に増加。
物理基礎
・YouTube の3分実験動画→100字要約→F=maで式変形の流れを1トピックずつ。
・弱い分野は 「演示実験→エネルギーロスの原因を書き出す」と抽象理解が深まります。
3 週次チェック&リカバリー
週末10分セルフテスト | 判定基準 | リカバリー策 |
数学 小テスト30点満点 | 24点未満 | 翌週、間違えた単元だけ「例題→解き直し→翌日再テスト」 |
英語 ターゲット100語確認 | 15語以上ミス | 月〜木でミス語を例文化し、金曜にプレゼン再録音 |
物理 用語15個穴埋め | 5個以上空欄 | 3分動画を倍速視聴+要約再提出 |
1週で未達が2科目以上なら 「学習負荷40%カット+学習頻度+1日」 に切り替え、挫折回避を優先します。
4 便利ツールと学習ハック
- 30分タイマー×3回(ポモドーロ)で集中維持。
- 数学手書きアプリに撮影して自動採点→誤答パターンをデータベース化。
- 英語多読アプリ“Polyglots”で興味分野の記事を毎朝5分読むと、語彙が「覚えたい単語」から入るため定着率が高い。
- 物理は Phet シミュレーターで仮説→操作→結果を可視化し、実験時間をショートカット。
5 合格者のタイムライン(実例)
期間 | 実施内容 | 学習時間 | 成果 |
7/1-7/14 | Phase1基礎固め | 0.5h/日 | 数学テスト20→27点 |
7/15-9/8 | Phase2弱点克服 | 0.75h/日 | 英語WPM100→140、物理要点暗記率60→85% |
9/9-9/30 | Phase3応用+過去問 | 1h/日 | 学科課題演習73点・入学準備プログラム免除判定取得 |
当初「机に30分も座れない」と言っていた生徒でも、週次セルフテスト→心理的報酬(成長グラフ可視化)のサイクルで学習習慣を確立し、推薦合格後もGPA3.6を維持しました。
6 保護者サポートの勘所
・進捗チェックは週1回、結果だけ聞く。逐次監視は逆効果。
・達成度70%で必ず褒める。脳は報酬で行動を強化するため、完璧を求めない方が継続します。
・入学準備プログラムの課題(英語オンライン講座など)と重複しない教材を選び、学習負荷を分散。
この90日プランが完了すれば、課題演習・口頭試問で躓かない最低ラインの学力を確保し、志望理由書やプレゼンで語った“伸びしろ”を現実のスキルで裏打ちできます。
総まとめ──3観点ロードマップの統合と次の一歩
千葉工業大学 津田沼キャンパスを総合型・推薦入試で攻略するための流れを、ここまでの三つの観点で再整理します。
頭の中に「一本の線」を描き、それぞれを日程表に落とし込めば、準備と本番が分断されずに進みます。
3観点の接続イメージ
1 課題提示(WHY)
高校生活や地域活動で見つけた「不便」「疑問」を最初に掲げる。
誰の、どんな困りごとを、どこまで改善したいのかを一文に凝縮する。
2 検証プロセス(HOW)
失敗を含む試行錯誤を具体的に示し、「自分はこの方法で課題を定量的に分析できる」と証明する。
成功談より、試行錯誤の量と質が評価されるため、数字・データ・固有名詞を惜しまずに提示する。
3 将来像(NEXT)
津田沼キャンパスの設備や研究室と、自分の課題解決をどう結び付けるかを描写する。
卒業後の社会実装やビジネスモデルにまで触れると、面接官は「伸びしろ」を具体的に想像しやすい。
3本の矢印を「課題提示→検証→将来像」と直線でつなぐと、自己PR・面接回答・学習計画のブレがなくなります。
推奨タイムライン(目安)
6月上旬 研究テーマと自己PRを600字で下書き
6月末 教員・先輩にレビュー依頼、固有名詞と数値を補強
7月中旬 面接用3分プレゼン原稿を完成、録音し暗唱
8月 想定質問を30本作り、5秒以内に答える練習開始
9月1日 90日学力ブースト開始(週5日45分学習+週末セルフテスト)
10月末 課題演習の過去問3年分を時間計測で解く
11月上旬 出願書類提出、ポートフォリオ最終チェック
12月 面接・口頭試問本番、WHY-HOW-NEXTを一息で語る
合格後 入学準備プログラム課題に着手し、弱点科目を再度確認
よくある失速パターンと処方箋
・言いたいことを全部入れ込んで主題がぼやける
→「課題」「学び」「次の課題」だけを残し、2行で要約してから肉付けする。
・面接で緊張し単語で途切れる
→想定外質問を50本書き出し、「質問復唱→事実→代替案」の三段回答を5秒以内で返す練習を繰り返す。
・学力補強を先送りし、合格後に赤点スタート
→週末セルフテストで得点が7割を切ったら翌週の学習量を4割減らし、頻度を週6日に増やして再チャレンジする。
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