

平均点は「過去の記録」ではなく「未来の戦略」
神奈川県公立高校入試における「平均点」は、毎年公表される公式データのひとつですが、
これは単なる“結果の一覧”ではありません。
むしろ、これから受験を迎える中学生にとって、
自分の立ち位置を測り、学習戦略を練るための“地図”といっても過言ではないのです。
しかし実際には、多くの受験生や保護者が「平均点」という言葉を目にしても、
それを深く読み解いたり、勉強に反映したりするところまで踏み込めていないのが現状です。
「平均点が低いから難しかったのか」
「高いから簡単だったのか」
という表面的な理解で終わってしまうことがほとんどです。
けれど、平均点の本当の価値はそこではありません。
たとえば
・自分の得点と比較して、どの教科に“ギャップ”があるかを見抜く
・過去数年分のデータから、「安定して得点しやすい教科」「毎年ばらつく教科」を読み取る
・教科別平均点の上昇・下降傾向を見て、「今年は特に対策すべき教科」を判断する
こうした視点で平均点を見ることで、
受験勉強の優先順位を決めやすくなり、無駄のない効率的な学習が可能になります。
この記事では、2025年度の平均点データを振り返ると同時に、
そこから2026年度の入試対策にどう活かすべきかを丁寧に解説していきます。
また、教科別の平均点推移・得点傾向・出題傾向の分析をもとに、
「2026年入試で注意すべき教科と単元」や「学習スケジュールの考え方」もご紹介します。
入試は、“敵を知ること”が合格への最短ルート。
この平均点分析こそが、合格に必要な「情報戦」における第一歩となるのです。
神奈川県公立高校入試とは(制度のおさらい)
まずは、神奈川県の公立高校入試制度についてしっかりと理解しておきましょう。
制度を正確に把握することで、平均点の意味や活かし方も明確になります。
神奈川県の入試は、大きく分けて「第1次選考」と「第2次選考」の2段階で実施されます。
それぞれ評価の仕組みや重視される要素が異なるため、
志望校によって受験対策の方向性も変わってきます。
第1次選考(募集定員の90%)
こちらがいわゆる“本選”です。
ほとんどの受験生がこの段階で合否が決まります。
評価される要素は主に以下の3つです:
・学力検査(5教科:英・数・国・理・社、各50分)
・内申点(中2成績×1+中3成績×2の比重)
・特色検査(学校により実施/記述・思考・プレゼン形式など)
内申点は、9教科×5段階評価で135点満点が基準です。
この「内申点×2 +当日点×○+特色検査×○」というように、
学校ごとに独自の配点比率を持っているため、
志望校がどこを重視しているかを見極めることが非常に大切です。
また、2025年度から特色検査を実施する学校が増え、
思考力や表現力といった学力以外の力も問われる傾向が強まっています。
これは“偏差値だけでは測れない力”が求められているということでもあります。
第2次選考(募集定員の残り10%)
第2次選考は、第1次で定員に満たなかった分を補う形で行われます。
ここで重視されるのは、中学3年の12月時点での成績(=内申点)と
「主体的な学習への取り組み態度」です。
・12月時点の9教科成績が評価対象(調査書記載)
・学習態度や提出物、授業中の取り組み、課題への姿勢などが影響
つまり、当日点で結果が出なかった生徒にもチャンスが残る制度です。
一方で、「普段の頑張り」が見られるため、
3年生の2学期までにコツコツ積み上げてきた内申がものを言う選抜でもあります。
特色検査とは?
近年、増加しているのがこの「特色検査」。
これは、学力検査や内申点とは異なり、
生徒の個性・思考力・論理的な表現力を問う試験です。
出題形式は学校によって大きく異なり、
・課題文を読み、そこから自分の考えをまとめる記述式問題
・データや図表を分析して答える探究型問題
・グループディスカッションやプレゼンテーションを含む場合も
など、学習の成果だけでなく、その場で考え、伝える力が評価される設問が出されます。
一部の進学校ではこの特色検査の比重が高く、
合否におけるインパクトも大きくなっています。
制度理解が、学習戦略の前提になる
このように、神奈川県の入試制度は「学力だけでは決まらない」のが大きな特徴です。
受験生本人の持つ“総合力”が問われるため、平均点や過去問演習と並行して、
・内申点(通知表)を意識した日常の姿勢
・特色検査に向けた記述・思考の練習
・学校別の配点比率と評価基準の把握
といった戦略的な準備が必要になります。
2025年度入試の振り返りと全体平均
まずは、2025年度の神奈川県公立高校入試の全体像を振り返りましょう。
ここでの目的は、「過去を知ることで2026年度の準備に活かす」ことです。
2025年度の5教科合計平均点と傾向
2025年度入試の5教科合計平均点は、292.8点(500点満点)でした。
これは2021年の301.2点に次ぐ高水準であり、
前年の287.6点と比較するとやや平均点が上昇した年といえます。
以下は、過去5年間の5教科合計平均点の推移です
年度 | 合計平均点(5教科) |
2019年 | 263.0点 |
2020年 | 288.3点 |
2021年 | 301.2点 |
2022年 | 287.6点 |
2023年 | 292.8点 |
このように、年度ごとに一定の変動があることがわかります。
つまり、受験生は「単に過去問で何点取れたか」だけでなく、
「その年の全体水準(平均点)」を見て自己分析を行う必要があります。
教科別の平均点と特徴(2025年度)
教科 | 平均点(2025年) | 傾向と特徴 |
国語 | 75.1点 | 過去10年で最高。読解中心・漢字高正答率。基礎対策で点を取りやすい構成。 |
英語 | 55.3点 | 長文とリスニングで全体の6割以上を占める。出題形式に微調整あり。 |
数学 | 53.0点 | 問3以降で難化。計算や基礎問題で差がついた。図形・確率の正答率が低下傾向。 |
理科 | 51.0点 | 最も平均点が低い。知識+読解+考察型で、活用力が問われた。 |
社会 | 58.4点 | 資料読解・複合問題が増加。情報処理型設問が多く、思考力重視へシフト。 |
これらのデータからわかるように、
「暗記型対策だけでは通用しにくい傾向」が年々強まっていることが見て取れます。
2025年の注目ポイント
- 国語の易化と得点源化
記述対策を丁寧にすれば安定して得点できる科目に。 - 理科は受験生全体の課題
読解・情報処理を含む設問が多く、全体的に得点しづらい構成。 - 「標準+資料処理型」の設問が増加傾向
社会や理科では、複数資料の比較・因果関係の整理が問われる問題が中心に。
これらを冷静に分析できれば、学習の優先順位が見えてきます。
2026年度入試に向けては、「平均点を基準に学習配分を調整する」ことが、
最も効率的な戦略のひとつになるでしょう。
平均点の活用法:自分の位置を正しく知る
多くの受験生は、平均点を「その年のテストの難しさを測る目安」程度にしか見ていません。
しかし、平均点にはそれ以上の重要な活用価値があります。
平均点は、いわば「受験全体のなかでの自分の立ち位置を知るための基準」です。
正しく使えば、合格に直結する学習戦略を立てるための“指針”になります。
① 平均点との差で、自分の課題を明確にする
まず最も基本的でありながら強力なのが、「自分の得点と平均点の差」を把握することです。
平均点というのは、その年に試験を受けたすべての受験生の中での“標準ライン”ですから、
そこからの距離が、そのまま自分の強み・弱みを示すシンプルな指標となります。
たとえば、次のように自分の点数と平均点を並べてみましょう
教科 | 自分の得点 | 平均点(2025) | 差分 | コメント |
国語 | 68点 | 75.1点 | -7.1点 | 漢字や記述問題の強化が必要 |
数学 | 61点 | 53.0点 | +8.0点 | 得点源として活かすべき科目 |
理科 | 48点 | 51.0点 | -3.0点 | 基礎はあるが資料読解でミス多い |
このように整理すると、
「どの科目で」「どれくらい差があるか」が視覚的にもはっきりします。
そしてこの差を、次のように意味づけすることで戦略が立ちます
・平均点より+10点以上なら… → 得点源。得意分野をさらに安定させ、短時間学習で仕上げる
・平均点±5点以内なら… → 安定はしているが油断禁物。少しの伸びで大きなアドバンテージに
・平均点より-5点以上下なら… → 弱点科目。時間と労力を優先的に配分すべき“最重要強化ゾーン”
この“差分”を無視してやみくもに勉強してしまうと、
「努力はしているのに結果が出ない」という非効率な状態に陥ってしまいます。
また、平均点との比較は、
自分自身の“苦手意識”や“主観”に惑わされない客観的な指標としても有効です。
「なんとなく苦手」「なんとなく点が取れている」ではなく、
数字で確認することで、勉強時間のかけ方や対策の深さを見直すことができます。
② 合格ラインと平均点の“ギャップ”を読む
平均点を学習戦略に取り入れるうえで、もうひとつ忘れてはならない視点があります。
それは、「平均点=合格ラインではない」という事実です。
むしろ、多くの公立高校の合格点は、
毎年の平均点よりもはるかに上に設定されているのが一般的です。
この“ギャップ”を正しく理解しないと、
「平均点と同じくらい取れているから安心」
といった誤った判断をしてしまうリスクがあります。
平均点と合格ラインの関係
以下は、ある年の神奈川県公立高校入試の実例です。
高校名 | 合格目安点(予測) | 5教科平均点 | ギャップ |
A高校(上位校) | 約370点 | 292.8点 | 約+77点 |
B高校(中堅校) | 約330点 | 292.8点 | 約+37点 |
C高校(標準校) | 約305点 | 292.8点 | 約+12点 |
このように、平均点に到達していても、
それは“スタートラインに立ったに過ぎない”ことが多く、
実際にはさらにその上を狙わないと志望校合格は難しい、という現実があります。
志望校の“合格圏”を明確にする
したがって、自分の点数が平均点を上回っていたとしても、次のような分析が欠かせません
- 志望校の合格目安点を調べる
→ 過去の合格者平均点や倍率も合わせてチェック - 5教科でどれだけの点差があるかを把握
→ 「平均点との差」ではなく「合格点との差」に着目 - 教科別に“何点上乗せすれば届くか”を数値化
→ 例:あと40点必要 → 5教科で平均+8点ずつ必要
このように逆算することで、学習の「ゴール」が明確になります。
ギャップの埋め方:戦略の再構築
平均点との差と、志望校の合格点との差を比較して、たとえば次のような判断が可能です
・英語と国語は平均点超え → 点数を安定させ、時間配分を少なく
・数学と理科は平均点以下 → 特に数学を重点的に強化し、20点アップを目標に
・社会は平均点レベル → 資料読み取りなど形式慣れで5〜10点伸ばす余地あり
つまり、平均点は“現状”、合格点は“ゴール”、そしてその差が“やるべきこと”なのです。
③ 科目別に平均点から“戦える教科”を見つける
入試では「満遍なく点を取ることが理想」と言われますが、
実際のところ、全教科を同じように得意にするのは簡単ではありません。
そこで大切になるのが、
「どの教科が自分にとって“得点源”になり得るか」を平均点と照らして分析することです。
平均点との比較は、ただ“得意・不得意”を感覚で判断するのではなく、
データに基づいて戦略を組む材料として非常に有効です。
平均点との差で教科を3分類してみよう
以下のように、5教科それぞれの「平均点との差分」を出してみてください。
教科 | 自分の得点 | 平均点(2025年) | 差分 | 評価 |
国語 | 80点 | 75.1点 | +4.9点 | 得点源・維持優先 |
数学 | 49点 | 53.0点 | -4.0点 | 優先強化対象 |
理科 | 60点 | 51.0点 | +9.0点 | 得意教科・伸ばす余地大 |
社会 | 54点 | 58.4点 | -4.4点 | 苦手教科・底上げ必須 |
英語 | 55点 | 55.3点 | -0.3点 | 安定教科 |
このように差分を見える化することで、次のような3つのカテゴリに分類できます
- 得点源教科(平均点より+5点以上)
→ 安定して高得点を取れている教科。復習を怠らず、短時間で維持。 - 安定教科(平均±5点以内)
→ 大きな弱点ではないが、ここを5点伸ばせれば合格にぐっと近づく。 - 強化教科(平均点より-5点以上の下回り)
→ この教科での失点を取り戻すことが合否を分ける。最も重点的に対策。
偏差値ではなく「得点効率」で考える
ここで大切なのは、「得点効率(=時間に対する得点の伸び)」の視点です。
たとえば
・英語は5時間の勉強で+2点
・数学は5時間の勉強で+8点
であれば、同じ努力でも数学のほうが“得点効率が高い”と判断できます。
この判断をもとに、勉強時間を教科ごとに振り分けていくことで、
無駄のない学習計画が立てられるようになります。
中期目標の再設計にも役立つ
「戦える教科」を見極めることは、直近のテスト対策や模試だけでなく、
受験までの中期的な戦略設計にも直結します。
・2ヶ月後の模試までに社会を60点→65点へ
・英語は55点キープで可
・数学は10点アップを狙い、春休みは演習中心に
このように、教科別の現状把握+目標設定をセットにすることで、
“意志のある学習計画”が作れます。
平均点は、「全体の中で自分がどこに立っているか」を示すだけでなく、
“どの教科で勝負すべきか”を教えてくれるコンパスでもあります。
④ 模試や過去問でも“平均点基準”で分析を
平均点を活用するのは、学校入試の結果だけではありません。
むしろ、模試や過去問演習といった「事前準備の段階」で
平均点を分析に取り入れることこそが、受験成功の鍵を握ります。
定期テストや実力テストとは違い、模試や過去問は「入試形式・配点・時間配分」が
本番に近いため、平均点を基準にした自己分析が非常に有効です。
模試では「全国平均」と「志望校判定」を使い分ける
模試には必ず「全国平均点」や「偏差値」が記載されていますが、
見るべきポイントは以下の2つです。
・全国平均点と比較して、自分が上か下か
→ 教科別の得意・不得意を数値で確認できる
・志望校の合格可能性(判定)と、自分の点数のギャップ
→ ボーダーとの差を意識した対策ができる
たとえば
教科 | 自分の得点 | 全国平均点 | 差分 | 志望校ボーダー(予測) | 必要な上乗せ |
数学 | 48点 | 55点 | -7点 | 65点 | +17点 |
このように、模試の結果を「感想」で終わらせず、
「分析材料」に昇華させることが学習の質を大きく高めます。
過去問演習では「平均点×出題傾向」で弱点発見
神奈川県公立高校入試では、過去問の平均点データも確認できます。
この平均点は、単に「問題が難しかったかどうか」ではなく、
「受験生のどこで差がついたのか」を示すデータと考えましょう。
たとえば
・社会の平均点が58点 → 知識問題は解けているが、資料読解で差がついている?
・英語の平均点が55点 → 長文が読み切れず、後半で失点が集中?
こうした傾向に基づいて、単元別・設問形式別の対策を立てることが可能になります。
さらに過去問では、「自分の点数とその年の平均点を比べる」という視点を持つことで、
今の実力と本番での戦い方を客観的に捉えることができます。
「平均点の推移」も見逃さない
模試や過去問の平均点は、毎年微妙に上下しています。
その理由を分析することで、
「最近の出題傾向の変化」や「難化しやすい単元」をあらかじめ知っておくことができます。
たとえば
・理科の平均点が5年連続で下がっている → 実験・考察問題が増加傾向?
・国語の平均点が急上昇 → 漢字や古文で点が取りやすくなっている?
このような“長期トレンド”も、次年度入試の事前対策に非常に有効です。
平均点を「参考程度」にせず、「実力を数値化するツール」として活用すること。
これこそが、日々の勉強を合格に直結させる“最もシンプルで確実な方法”です。
教科別:2026年入試に向けた戦略と対策
① 国語|“読める・書ける”力が最強の武器に
2025年度の神奈川県公立高校入試では、
国語の平均点は75.1点と、過去10年で最も高い水準でした。
全体の得点分布を見ても、71点〜90点の高得点帯に約半数の受験生が集中しており、
多くの生徒が得点を伸ばしやすかったことがわかります。
つまり、国語は「点が取りやすい科目」というイメージが強い反面、
差をつけるのが難しい=1問の重みが非常に大きい教科でもあります。
近年の出題構成と傾向(2023〜2025年度)
神奈川県の国語では、以下のような構成が基本です:
1.漢字の読み書き(5問前後)
2.文学的文章の読解
3.説明的文章の読解
4.古文の読解
5.資料・会話文を含む総合読解+記述(100字記述など)
近年は「記述問題」の分量・配点が高まり、
“思考力”や“根拠を持って答える力”が問われる問題が増加しています。
また、古文や漢文は例年、教科書レベルの語句・文法が理解できていれば
得点できる構成になっており、確実に点を取りにいきたいパートです。
2026年に向けた具体的な学習戦略
1. 漢字は“漢検3級レベル”を目安に徹底暗記
→ 毎年、受験生の正答率が高く、失点すると差がつくパート。確実に取りに行く。
2. 古文・漢文は「基本語彙+主語・述語の把握」で対応
→ 文の主語を明確にしながら読む練習。例年、出題は平易なので早めの仕上げが有効。
3. 記述は「型」と「根拠の明示」をセットで鍛える
→ 特に100字記述問題では「本文のキーワードを使って、主張と理由を整理」できるように訓練。
4. 読解問題は“問題文から解く”クセをつける
→ いきなり本文を読まず、設問を先に確認して「読む目的」を持って本文を読む癖づけを。
5. 過去問・模試演習で“時間感覚”を磨く
→ 50分間で5〜6題を解くためには、1問10分以内のペース配分が必須。時間を測って演習を。
配点が高く、差もつきにくい科目だからこそ“取りこぼしをなくす”
国語は比較的「高得点を取りやすい」と言われますが、
実際には「点数が安定しにくい」という面もあります。
記述での表現ミスや読み違いによって、
一問の失点が5〜10点の差を生むことも珍しくありません。
だからこそ、次のような意識で取り組みましょう
・取りやすい問題は“確実に”落とさない
・読解では「自分の感想」ではなく「本文に沿った根拠」を意識
・記述は“部分点狙い”でも点を積み上げる発想を持つ
② 社会|資料・設問を“読む力”が得点を左右する時代へ
神奈川県公立高校入試における社会の平均点は、2025年度で58.4点。
これは5教科中では中間にあたる点数で、比較的安定して得点しやすい教科とされています。
しかし、その一方で近年の社会は「暗記だけでは通用しない」
「読み取って考える力が問われる」という方向に大きくシフトしています。
2026年度の入試でもこの傾向は続くと予想され、
単なる知識の詰め込みでは太刀打ちできない構成になりつつあります。
2025年度の特徴と得点分布
・得点分布が広く、差がつきやすい教科
→ 30点台〜90点台までばらつきがあり、苦手なまま放置すると大きな失点要因に
・全問マーク式ではあるが、“選択肢を読ませる問題”が増加
→ 問題文や資料に対する読解力が求められ、設問そのものが長文化する傾向あり
・複合問題(地理+歴史、公民+資料)も定着化
→ 1問で複数の分野知識と読み取りを求められる設問に対応する必要あり
2026年に向けた社会の学習戦略
1. 地理・歴史・公民の「土台知識」は最速で完成させる
→ 中3の夏休みまでに「基礎ワード+要点整理」を終わらせ、演習に移行することが理想。
2. 資料問題対策:地図・統計・写真を“毎日1問ずつ”解く習慣を
→ 統計グラフ・地形図・時系列など、“見て答える系”の出題が多いため慣れが重要。
3. 誤文選択・複数選択の設問に慣れる
→ 「正しいものをすべて選ぶ」「不適切なものを1つ選ぶ」など、条件付き問題の練習を意識的に行う。
4. 教科書の図解・資料コーナーを活用する
→ 社会の資料問題は「実際に出た資料」に似たものが出ることも多く、教科書の図版を丁寧に読み込むことが有効。
5. 用語だけでなく“流れ”や“つながり”を意識する
→ 単発の知識ではなく、「原因→結果」や「地域と現象の関係性」まで説明できるようにする。
社会は「1問の理解」で“5点〜10点が動く”教科
社会の設問は一見すると簡単に見えるものも多いですが、
実際には「問いの意図」を読み間違えることで正答を逃しやすい設計になっています。
たとえば
・「正しいものをすべて選びなさい」→ 1つ選んで失点
・「この資料から読み取れることはどれか」→ 暗記した内容を選んでしまう
こうした“ケアレスミス”による失点を防ぐには、
「設問の読み込み」と「パターン慣れ」が必要です。
社会の最大の魅力は“努力が点数に直結すること”
社会は、やればやった分だけ結果に反映されやすい教科です。
暗記がベースであることは変わらないため、
「時間をかければ伸びる」という安心感があります。
・定期的なインプット(語句暗記)
・資料読解の反復練習
・教科書と問題集の往復学習
この3つを軸に、「知識と読解のバランス型」社会力を育てていくことが、
2026年入試の社会攻略に繋がります。
③ 数学|「得点の二極化」を防ぐ鍵は“取捨選択力”
神奈川県公立高校入試における2025年度の数学平均点は53.0点。
毎年、「全体的な難易度はそれほど高くないが、得点分布が偏りやすい」教科として知られています。
つまり、「50〜60点台で安定している中間層」と、「30点未満で苦手意識を持つ層」、
「80点以上の得点源にしている層」の“三極化”が起こりやすいのが数学の特徴です。
2025年度の傾向から見る要注意ポイント
・問3以降で難易度が急上昇
→ 比例・関数・図形・確率の中〜高難易度問題で多くの生徒が失点
・基礎問題(問1・問2)に正答率の高い出題が集中
→ この部分で確実に得点しておかないと平均点にすら届かないケースも
・文章量の多い“説明型設問”の増加
→ 図形問題や関数で「なぜそうなるか」を説明させる記述形式が増えている
2026年に向けた数学の学習戦略
1. 問1・問2=“死守ゾーン”。徹底してミスを減らす練習を
→ 計算、一次方程式、作図、基本の関数グラフなど、確実に取り切る訓練が得点安定の鍵。
2. 問3以降は「出題傾向の把握+取捨選択」の割り切りを
→ 全問正解を目指すのではなく、自分が得意な単元・問題形式に集中して解く判断力を養う。
3. 図形問題(平面・空間)は“型”を覚えて再現力を高める
→ 平行線・三角形の合同条件・相似比・円の性質など、定番の出題テーマを繰り返し練習。
4. 関数・グラフは“2ステップ型”の問題に慣れる
→ 「比例関係+座標の条件」「変化の割合+図形条件」など、複合的に思考させる設問が主流。
5. 数学こそ「時間を計って解く」練習を早期から始める
→ 計算と読解にかかる時間が長くなりがち。解く順番・配分を意識した訓練が必要。
数学は「時間をかける価値が高い」科目
数学は一度苦手になると立て直しが難しい反面、
“一度理解すると得点が安定しやすい”という特性があります。
だからこそ、「どこでつまずいているのか」を明確にし、
テーマ別に丁寧に潰していくことが最短の伸びルートです。
たとえば
・図形が苦手 → 中1〜中3の図形単元だけを抜き出して集中的に演習
・関数が苦手 → グラフの書き方から数式の読み取りまでを1冊で総復習
・計算でミス → 解法より「スピードと正確性」に特化した反復練習を導入
このように、「自分の弱点単元」と「失点パターン」を具体的に特定し、
そこに集中投資する学習が有効です。
「難問突破」ではなく「得点最大化」を意識する
数学では、時間がかかる難問を正解しても得点は1問5点前後。
しかし、同じ時間で3問の基礎問題を確実に解ければ、
“同じ時間で3倍の得点”になることもあります。
だからこそ、2026年入試に向けては
・難問の攻略を目指す前に
・標準問題でのケアレスミスをゼロに
・問1〜問3で“失点しない設計”を先に整える
これが、合格に近づく最短ルートです。
④ 理科|“知識だけ”では勝てない時代。活用力と思考力が決め手
神奈川県公立高校入試における理科は、2025年度の平均点が51.0点と、
5教科中で最も低い結果となりました。
この傾向はここ数年続いており、
理科は“受験生が最も苦戦する教科のひとつ”と言っても過言ではありません。
その背景にあるのは、単なる暗記問題から脱却し、
知識を使いこなす力=活用力・思考力を問う問題が主流になってきているという大きな変化です。
2025年度の特徴と注意点
・得点分布は50点以下に集中(中央値も低め)
→ 高得点を取れる生徒はごく一部で、大半が苦戦する構成
・4分野(物理・化学・生物・地学)がバランスよく出題
→ どれか1つでも弱いと5〜10点のロスにつながる
・実験観察・データ処理・考察系の問題が主力
→ 知識だけでは正解できず、「読んで、考えて、判断する」総合力が必要
2026年に向けた理科の学習戦略
1. 中1〜中2の復習を夏までに終える
→ 物理(光・音・力)、化学(気体・溶解・状態変化)など、早期に総復習し苦手を明確化。
2. 教科書レベルの用語は「図+意味+例」で覚える
→ 暗記だけでなく、「どんな現象?」「なぜ起こる?」までセットで理解。
3. 資料問題は“設問を先に読んでからグラフを見る”癖をつける
→ データをただ眺めるのではなく、「何を答えさせたいのか?」を読み取る意識が重要。
4. 実験手順や器具の使い方は、図や動画で“体感的に覚える”
→ 実験器具や操作手順の理解は、選択肢の絞り込みに直結。理科の“定番失点ポイント”を潰す。
5. 問題演習では「なぜそうなるのか?」の“説明癖”をつける
→ 思考型問題は「結果を導く根拠」を持って答える必要がある。解いたら必ず理由を言語化。
理科は“積み重ね”がモノを言う教科
他教科と異なり、理科は「単元ごとのつながりが弱い」ため、
1年分の苦手単元がそのまま穴になりやすいのが特徴です。
逆に言えば、苦手単元を1つ1つ潰していけば、確実に得点力が上がる教科でもあります。
たとえば
・中1の光の反射・屈折 → 作図と公式を反復演習
・中2の化学変化 → モルの概念・質量保存など基礎から整理
・中3の地層や天体 → 観察データをグラフ化して読み解く練習を重点的に
このように、「分野別・単元別」の復習と演習をセットで行うことが、
2026年に向けての土台作りとなります。
模試や他県の過去問で“対応力”を鍛える
理科では、神奈川県だけでなく他都道府県でも似た傾向の問題が出題されています。
よって、応用力・読解力を鍛えるには
・首都圏(埼玉・千葉・東京)の過去問を演習
・模試形式の予想問題を使って形式慣れ
・正答率が低い設問をまとめて「失点パターン」分析
など、“知識の使い方”を訓練する教材選びも重要です。
「読んで、考えて、説明できる」この流れを習慣化することが、
理科の苦手克服と得点アップへの近道です。
⑤ 英語|“聞く・読む・書く”の総合力で勝負が決まる
2025年度の神奈川県公立高校入試における英語の平均点は55.3点。
ここ数年、英語は50点台前半〜中盤で比較的安定しており、
「得点源にする人」と「苦手意識を抱える人」で大きく分かれる科目です。
その背景には、
リスニング・文法・読解・英作文など、多様なスキルが求められる構成が影響しています。
中でも、リスニングと長文読解は全体の配点の約60%を占めるため、
この2つへの対応が合否を分けるポイントとなります。
2025年度の出題構成と注目点
1.リスニング(20点前後)
→ 会話の内容理解/イラストとの一致/選択肢比較など
2.語彙・文法・語順整序(10〜15点)
→ 中学英文法の基礎力+語順感覚を問う出題が中心
3.長文読解(20点以上)
→ 文章量・設問数ともに多く、時間配分に苦戦する受験生が多い
4.英作文(5点〜10点)
→ 自由英作文または補充型。基本的な構文力・語彙力が求められる
また、選択肢が4つに増えたり、設問の文量が増加したりと、
“思考力型”の出題も少しずつ増えています。
2026年に向けた英語の学習戦略
1. 単語・熟語の暗記は“中3までに1200語”を目指す
→ 教科書に出てくる基本語彙に加え、日常でよく使われる動詞・形容詞を網羅。
2. 英文法は「ミスしやすい単元」に絞って徹底復習
→ 三単現・時制・不定詞・関係代名詞など、頻出テーマはミス分析と演習の繰り返しを。
3. リスニングは“毎日5分”でも継続が命
→ 1日1問の音読+シャドーイングを習慣にし、「聞き取り慣れ」+「発音への意識」を養う。
4. 長文対策は“構文把握→内容理解→設問攻略”の順で訓練
→ いきなり設問に入らず、英文の流れ・段落のつながりを意識して読む練習を積む。
5. 英作文は“テンプレ+応用”で書ける表現をストック
→ 「I think ~ because …」など、使える構文を5〜10パターン丸暗記し、すぐ使える状態に。
英語は「時間配分」と「処理スピード」が合否を左右する
英語は、「わかるけど時間が足りなかった」
「リスニングに集中しきれなかった」という声が毎年多く聞かれます。
これは、単に語彙や文法ができるだけでは足りず、
“英語を使って考え、答えを出すスピード”が必要な設計になっているからです。
・長文を読むときは「設問を先に読む」
・リスニングは「音のまとまり」を意識して聞く
・英作文は「時間を決めて書く」練習を繰り返す
こうした“スピード訓練”を重ねていくことで、
「わかっていたのに失点した」という機会損失を防げるようになります。
教材選びもポイント:「音+意味」がセットになったものを選ぶ
英語の力を高めるうえで、近年では「音声つきの教材」が必須となりつつあります。
単語帳や文法問題集も、
音声とセットで勉強することでリスニング・スピーキングへの波及効果が高まるからです。
・単語帳はアプリか音声ダウンロード対応のもの
・長文教材はスクリプト+音声つきの問題集
・リスニングは学校の教科書CDやNHK教材も活用可能
耳と目、そして口を同時に使う「4技能学習」で、英語力は飛躍的に伸びやすくなります。
英語は、しっかり準備をすれば5教科の中で最も点差を詰めやすい教科です。
早期対策と日常的な積み上げが、あなたの「武器」になるはずです。
2026年入試に向けた学習の進め方|年間戦略で“勝てる流れ”をつくる
2026年度の神奈川県公立高校入試に向けて、
重要になるのは「何を、いつ、どの順番で学ぶか」
という“戦略的な学習の流れ”を意識することです。
行き当たりばったりの勉強では、思うように成果は出ません。
ここでは、中3の1年間を「3ステージ」に分けて、最適な学習の進め方を紹介します。
ステージ①:4月〜8月|「基礎の完成」+「苦手のあぶり出し」
この時期は、入試に向けた“土台づくり”と“自己分析”の期間です。
特に春〜夏は、「中1・中2内容の総復習」に時間をしっかりかけて、
“自分の穴”を見つけることが最重要課題です。
主な取り組み内容
・各教科の中1・中2範囲の要点整理(復習用問題集や教科書準拠教材がおすすめ)
・苦手分野のチェックテストを実施し、分野別に理解度を可視化
・模試や過去問(1〜2年分)を解いて得点ゾーン・弱点ゾーンを確認
・1日30〜60分の家庭学習リズムを定着させる
意識すること
・基礎の抜けを放置せず、必ず“できるまで反復”
・理科・社会は「暗記+資料読解」の両軸で基礎力アップ
・数学・英語は「苦手単元」を先に潰す戦略が有効
ステージ②:9月〜12月|「実戦演習」+「志望校対策の開始」
秋以降は、いよいよ入試形式での演習に本格的に入る時期です。
また、学校での三者面談や進路相談も始まり、
「志望校が現実味を帯びてくる」フェーズでもあります。
主な取り組み内容
・過去問演習(週1〜2回ペース)で実戦力と出題傾向をつかむ
・志望校別のボーダー点と配点比率を調査
・特色検査対策(記述・論理思考・プレゼン等)が必要な場合は準備スタート
・模試(首都圏模試・W合格もぎなど)で判定と弱点の洗い出し
意識すること
・「1問解く」より「1点伸ばす」を意識して復習優先
・平均点との比較+ボーダーとの差で“現実的な目標点”を設定
・時間を測った本番形式のトレーニングで“時間感覚”を体得する
ステージ③:1月〜2月|「仕上げと調整」+「弱点補強の最終フェーズ」
いよいよ入試直前期。
ここでは「何を新しく学ぶか」ではなく、
「自分の得点力を1点でも引き上げる」ことに集中しましょう。
主な取り組み内容
・過去問+予想問題の反復演習(解き直し中心)
・弱点教科の「出題頻度が高い単元」を集中的に対策
・特色検査を実施する学校の場合、記述・思考型演習を日々のメニューに組み込む
・メンタル・生活リズム・体調管理も含めた“受験体制”の構築
意識すること
・点数の「取りどころ」と「捨てどころ」を明確にして戦略的に臨む
・「1問を完璧に」よりも「2問を8割解ける」思考に切り替える
・ミスノート・暗記カードなど、“自分用最終まとめ”を活用して確認を習慣に
この流れを意識して学習を進めていけば、
焦ることなく確実に合格力を高めることができます。
中3の1年は、「いつから始めるか」と「何を優先するか」で結果が変わる」のです。
保護者ができるサポート|“受験の裏方”としての最大の力とは?
高校受験は、子どもだけの戦いではありません。
むしろ、日々の学習リズムやメンタル管理、生活環境の調整など、
「見えない部分」での親の支援が合否に直結することも少なくありません。
とはいえ、「うるさく言いたくないけど、サポートはしたい」
「どこまで関わればいいかわからない」と悩む保護者も多いのではないでしょうか?
ここでは、“過干渉ではないけれど、効果的な関わり方”を4つの視点から具体的に解説します。
① 学習環境の整備|集中できる空間とリズムづくり
受験期は、家庭のちょっとした環境が集中力や学習効率に大きく影響します。
まずは物理的・時間的な学習環境を整えましょう。
チェックリスト
・リビング or 自室、どちらのほうが集中できるかを本人と話し合う
・勉強時間中はテレビやスマホ音を極力シャットアウト
・スマホの使用ルール(夜◯時まで、勉強中は預かる等)を家族で取り決める
・食事や風呂の時間を一定にし、「学習ペースを崩さない生活リズム」を意識する
ポイント
子どもに「やる気がない」と感じたとき、まず環境の見直しを。
「勉強しなさい」より、「静かな時間にしておいたよ」のほうが、
効果的な支援になることも。
② 学校との連携|内申点のための“情報の橋渡し”
神奈川県の入試では、内申点(通知表の評定)が合否に大きく影響します。
そのため、「テストの点数」だけでなく、
「提出物」「授業態度」「欠席の有無」といった日常の様子が重要です。
できるサポート
・定期的に担任の先生と面談(学校面談+希望者面談など)
・授業態度・提出物の状況など“数字に出ない部分”を聞き取る
・「副教科(音楽・美術など)の提出物や作品にも気を抜かないように」と声をかける
ポイント
親が学校とこまめに連絡を取り合うことで、
“子ども自身が気づけていない評価ポイント”を把握し、対策できることも多々あります。
③ 声かけ・励まし|評価より“観察と共感”を優先に
受験期の子どもは、学力だけでなく感情も大きく揺れ動きます。
「やらなきゃいけないのにやる気が出ない」「成績が下がった」と落ち込むとき、
親からの声かけは大きな力になります。
効果的な声かけの例
・「今日、ちゃんと机に向かったのえらいね」
・「最近、理科に集中してるね。がんばってるの伝わるよ」
・「今はうまくいかなくても、前よりコツコツできてるのすごいと思うよ」
NGになりやすい声かけ
・「なんでこんな点数なの?」
・「それじゃ受からないでしょ」
・「もっと頑張らないとヤバいよ」
ポイント
結果ではなく「行動」や「変化」を認めてあげること。
「見てくれている」と実感したとき、子どもは頑張れるようになります。
④ 生活管理|健康・リズム・ストレス緩和をサポート
成績は心身のコンディションに左右されます。
特に中3は成長期でもあるため、睡眠・栄養・体調管理に親が関わることは極めて大切です。
意識したいポイント
・就寝は遅くても23時前後に(成績が伸びない子は生活が乱れているケースが多い)
・食事に炭水化物・たんぱく質・ビタミンをバランスよく(特に朝食の有無が集中力に影響)
・入試直前期は「プレッシャーをかけずにいつも通り接する」を意識
・模試・定期テスト後は「甘いもの+ゆっくり話す時間」をとるなど、リラックスの工夫を
こうした支援を重ねることで、「ひとりじゃない」「応援されてる」という実感が、
子どもに安心とやる気を与えるのです。
まとめ|平均点を“使える指標”にするかで、受験の結果は変わる
ここまで、神奈川県公立高校入試における平均点の意味、教科別傾向、
そして2026年入試に向けた戦略を解説してきました。
受験勉強というと、「とにかくたくさん勉強すればいい」と思いがちですが、
本当に大切なのは、「何に、どれだけ時間を使うか」を見極める判断力です。
そのためには、「平均点をただ眺める」のではなく、
次のように使いこなしていくことが鍵となります。
この記事の重要ポイント
・平均点は「現在地」を教えてくれる羅針盤
→ 自分が“どこができて、どこができていないのか”を数値で把握できる
・平均点と合格点の差を知ることで「何を伸ばせばいいか」が明確に
→ 平均+〇点を目標に、教科別の得点戦略を立てやすくなる
・平均点は“全受験生の傾向”を反映している
→ 各教科の出題傾向や難易度、差がつきやすいポイントが浮かび上がる
・科目別の平均点差から“戦える教科”と“改善必須教科”を判断できる
→ 時間と労力のかけ方を最適化し、点数を最大化できる
・模試や過去問でも平均点を意識することで、“数字の感覚”が磨かれる
→ 試験慣れ・本番対応力の向上に直結
平均点とは、「自分の弱点」と「伸びしろ」を明確にしてくれる最高のツールです。
2026年入試まで残り1年弱。ここからの努力は、
「やみくもに頑張る」のではなく「戦略的に伸ばす」ことが重要です。
個別指導塾ワイザーの無料相談をご活用ください
もしあなたのお子さまが、
・家ではなかなか勉強できない
・何から手をつけていいのかわからない
・苦手科目だけでなく、全体のバランスが崩れている
・受験に向けた戦略を“誰かと一緒に考えたい”
そんなふうに感じている場合、ワイザーの無料学習相談をご活用ください。
ワイザーが大切にしていること
・「勉強習慣がない子」のための完全個別設計
・毎日の家庭学習を“見える化”して、勉強の流れを1から整えます
・塾にいる時間だけでなく、自宅での学習をサポートするからこそ、結果につながる
・内申点対策だけでなく、「そもそもやる気が出ない」という子への声かけや仕組み化も万全です
無料相談ではこんなことができます
・成績や生活リズムから「今のお子さまに必要なこと」を明確にする
・志望校や模試の結果から、現実的な目標設定と勉強の進め方をご提案
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