

「塾に通わせたいけど、補習塾と進学塾って何が違うの?」
「うちの子にはどっちの塾が合っているのか分からない…」
そんなお悩みを抱えている保護者の方は、とても多いのではないでしょうか。
最近では、塾の種類が多様化し、
個別指導・集団授業・映像授業・オンライン塾など、選択肢が本当に幅広くなっています。
その一方で、
「何を基準に塾を選べば良いのか分からない」
「体験はしたけど違いが曖昧で決めきれない」
と、迷ってしまうご家庭が後を絶ちません。
特に混同されやすいのが、「補習塾」と「進学塾」です。
どちらも学力を伸ばす場ではありますが、
実は目的や指導方針、通うべき子どものタイプが大きく異なるんです。
にもかかわらず、見た目には似たようなキャッチコピーが並んでいたり、
違いが分かりづらかったりするため、
「なんとなく家から近い塾」や「有名だから」という理由で選ばれてしまいがちです。
でも、本当にお子さんに合った塾を選ぶには、
“目的”に合わせて選ぶことが何より大切。
学校の成績を上げたいのか?
それとも志望校合格が目標なのか?
子どもが今何に困っているのかによって、選ぶべき塾は変わってきます。
この記事では、そんな保護者の方に向けて
・「補習塾」と「進学塾」の違いをわかりやすく整理し、
・それぞれに向いている子どものタイプを紹介し、
・その他の塾タイプ(総合塾・専門塾)もカバーしながら、
・最後には目的に合わせた塾の選び方とチェックポイントまで、
しっかりとお伝えしていきます。
お子さんにピッタリの塾を見つけるための“地図”として、ぜひ最後までお読みください。
補習塾と進学塾の違い【目的・内容・授業スタイルを徹底比較】
一見似ているように見える「補習塾」と「進学塾」ですが、
実は根本的な目的や指導スタイルが異なります。
ここでは、両者の違いを「目的」「学習内容」「授業スタイル」
「対象となる子どものタイプ」などの観点から詳しく見ていきます。
①:学習の“目的”が異なる
補習塾と進学塾のもっとも大きな違いは、
そもそも「何のために学習するのか」という目的にあります。
補習塾は、主に学校の授業内容をしっかり理解し、
定期テストでの得点アップや内申点の向上を目指す塾です。
「学校の授業でつまずいてしまった」「まずは基礎を固めたい」
といった子どもに向いており、
“今の学習の困りごと”を解決することに重点を置いています。
進学塾は、将来の志望校合格(中学受験・高校受験・大学受験)を目標に、
合格に必要な学力や解法テクニックを身につけることを目的とした塾です。
“未来の目標”から逆算して現在の学習計画を立てるのが特徴です。
「○○高校に行きたい」「偏差値を上げて選択肢を広げたい」など、
つまり、補習塾は現在の学校学習へのサポート型、
進学塾は将来の受験に向けた戦略型という位置づけになります。
②:学習内容の“深さと進度”が違う
補習塾と進学塾では、取り扱う学習内容のレベルや授業の進度にも大きな違いがあります。
補習塾は「教科書準拠・復習型」
補習塾の授業内容は、基本的に学校の教科書やワークに準拠しており、
「学校で習った内容をもう一度理解する」
「宿題のサポートを受ける」
「テストに出るポイントを対策する」
といった目的で行われます。
・例えば、数学で「一次関数が分からない」となれば、関数の単元を一から復習。
・英語の文法が曖昧なら、be動詞と一般動詞の違いから丁寧に教え直す。
つまり、補習塾は“理解の穴”を埋め、
基礎を固めることに特化した学習内容となっています。
進度も生徒の理解度に合わせて調整可能で、
必要なら過去の学年の単元までさかのぼることもできます。
進学塾は「発展内容・先取り型」
一方、進学塾では独自のテキストやカリキュラムを用い、
学校の進度よりも速く、かつ難易度の高い内容に取り組みます。
・例えば中1の秋には中2の内容を先取りし、早いところでは中3の1学期には受験レベルの問題演習に入っていきます。
・学校では扱わない入試レベルの問題や、複数の単元を横断して解くような応用問題も出題されます。
つまり、進学塾は「受験で点を取る」ことに特化した設計であり、
学校の内容は“できていて当然”という前提で進む場合もあります。
どちらを選ぶべき?
・「学校の授業内容をきちんと理解して成績を上げたい」なら、補習塾がベスト。
・「学年の枠を超えて、受験を見据えて先取りしていきたい」なら、進学塾が適しています。
進学塾の内容は、すでに基礎が固まっている子向けなので、
今の学力と照らし合わせて判断することが大切です。
③:授業スタイルや教え方の違い
補習塾と進学塾では、授業の進め方や指導のスタイルも大きく異なります。
「先生がどんなふうに教えるのか?」
「クラスの雰囲気は?」
「質問しやすいか?」
といった点は、お子さんの性格や学習スタイルに直結するため、
塾選びの際にはとても重要な比較ポイントになります。
補習塾:個別指導や少人数制が多い
補習塾は、多くの場合個別指導または少人数制の授業を採用しています。
・1対1または1対2など、生徒一人ひとりに対して講師がつきっきりで教える形式
・自分のペースで学習できるため、「質問がしやすい」「わかるまで説明してもらえる」といった安心感がある
・苦手科目を重点的に取り組むなど、柔軟にカリキュラムを調整できる
学校の授業で分からなかったところをそのままにせず、
きちんと理解できるまで寄り添ってくれるスタイルは、
学習に不安のある子どもにとって非常に心強いものです。
進学塾:集団授業+クラス分けが基本
進学塾では、集団授業型が一般的です。
・一斉授業の形式で、1クラス20〜30名程度のことも
・学力別にクラス分けされており、テストや模試で昇降級がある塾も多い
・周囲の仲間と競い合いながら、刺激を受けて成長する環境
進学塾の授業はテンポが速く、講師の説明も要点を簡潔に伝えることが多いため、
自分で考えて取り組む力が求められる傾向があります。
また、分からないところを質問したい場合は、
自習時間や授業後に先生に聞きに行く必要があることも。
“教えてもらう” vs “引き出される”
補習塾は「生徒の理解度に合わせて教えてくれる」スタイル。
進学塾は「生徒自身に気づかせて、答えにたどり着かせる」スタイル。
どちらが合っているかは、お子さんの性格や現在の学力、学習習慣によって異なります。
たとえば「静かに考える時間が好きな子」「自分で進めるのが得意な子」には
進学塾が合うかもしれませんし、「わからないと止まってしまう子」
「すぐに確認したいタイプの子」には補習塾の方が合っている場合もあります。
④:塾の導入条件や環境
塾を選ぶとき、意外と見落とされがちなのが「入塾条件」や「学習環境のスタイル」です。
このポイントは、入塾前後の“ミスマッチ”を防ぐうえでとても重要です。
補習塾と進学塾では、「そもそも通えるかどうか」や
「どんなサポート環境があるか」にもはっきりとした違いがあります。
入塾のハードル:補習塾は柔軟、進学塾は選抜型が多い
補習塾は、基本的に入塾テストなどがなく、誰でも通いやすい設計になっています。
お子さんの現状の学力や目標に応じて、
必要なところから無理なくスタートできるよう配慮されています。
進学塾は、入塾テストやクラス分けテストが設定されていることが多く、
一定の学力が求められます。
特に上位校合格を目指す専門的な進学塾では、「入塾時点での偏差値基準」や
「選抜クラスのみの開講」といった厳しめの条件があることも。
つまり、補習塾は「今の学力から成長すること」が前提、
進学塾は「一定の学力を持っていること」が前提で
カリキュラムが組まれている場合が多いのです。
学習環境とサポート体制
補習塾では、講師と生徒の距離が近く、
質問・相談がしやすい環境が整っているところが多いです。
自習スペースが自由に使えたり、
学習スケジュールの管理・提出物のサポートなども行ってくれることが多く、
生活リズムの調整を含めて親身に寄り添ってくれるのが特長です。
進学塾は、目的が「合格」に絞られている分、サポート体制も“実戦仕様”になっています。
模試の結果によるフィードバックや志望校相談、
受験戦略に関する保護者面談などが手厚く、情報力と指導力のバランスに優れています。
ただし、個別対応というよりは“自律性”を前提とした設計であるため、
「自分で勉強を管理できること」が前提となる場合もあります。
塾の“空気感”にも注目
・補習塾は、どちらかというと“穏やかで面倒見が良い”空気感。
・進学塾は、目標に向かって“バリバリ取り組む”雰囲気が強め。
「この子は緊張感があった方が頑張れるタイプか」
「安心できる場があった方が伸びるタイプか」
お子さんの性格を見極めて、雰囲気もチェックすると良いでしょう。
⑤:補習塾と進学塾の違いまとめ表
ここまで補習塾と進学塾の違いを5つの観点で詳しく見てきました。
最後に、それぞれの特徴をひと目で分かるように表形式で整理しておきましょう。
比較項目 | 補習塾 | 進学塾 |
目的 | 学校の授業理解、定期テスト対策、内申点アップ | 志望校合格、入試で得点する力の養成 |
学習内容 | 教科書準拠、基礎重視、苦手克服、復習メイン | 発展・応用問題、先取り学習、実戦形式の問題演習 |
授業スタイル | 個別指導 or 少人数指導中心。自分のペースで進めやすく、質問もしやすい | 集団授業が基本。学力別クラス分けや昇降級制度あり。競争の中で力を伸ばす形式 |
入塾条件・環境 | 入塾テストなし。どんな成績でも通塾可能。面倒見が良く、学習習慣の土台作りに適している | 入塾テストあり(学力によってクラス決定)。受験情報や進路指導が手厚いが、自主性も求められる |
雰囲気・特徴 | アットホームで寄り添う指導。自己肯定感を高める声かけや「できた」を積み上げる支援が豊富 | ピリッとした緊張感。モチベーションの高い生徒が多く、講師も受験のプロフェッショナルが揃っている |
この表を見比べて、「うちの子にはどちらが合いそうか?」をイメージしてみてください。
お子さんの学力だけでなく、
性格・目標・学習習慣・今後の進路希望を総合的に判断することで、
より納得のいく塾選びができるはずです。
補習塾が向いている子のタイプ
〜「基礎」から「自信」へつなげたい子におすすめ〜
補習塾は、「今の学校の授業が難しい」「勉強が苦手」
「学習のペースが乱れている」など、
学習の土台づくりが必要なお子さんにとって最適な環境です。
ここでは、特に補習塾に向いている4タイプのお子さんを具体的に解説していきます。
① 学校の授業についていけず、つまずきを感じている子
「授業を聞いていても分からないところが増えてきた…」
「テストで平均点を下回ることが続いている…」
そんな子どもは、どこかで“分からない”が積み重なっているサインかもしれません。
補習塾では、学校の教科書に準拠しながら、
一人ひとりの苦手に応じて「わからなくなった地点まで戻る」指導が可能です。
たとえば
・中2の子が一次関数でつまずいていれば、中1の比例・反比例から復習
・英語の文法に不安があれば、be動詞や代名詞の使い方に立ち返る
このように、「戻って、理解して、進む」という学びのサイクルを
丁寧に回していけるのが、補習塾の最大の魅力です。
② 定期テストの点数を上げたい子/内申点を伸ばしたい子
高校受験を見据えるうえで重要になるのが内申点(通知表の評価)です。
その内申点を左右するのが、定期テストの点数と提出物の質です。
補習塾は
・学校の授業進度に合わせてテスト範囲を重点的に復習
・学校ごとの出題傾向や過去問を踏まえたピンポイント対策
・ノート提出や課題の管理のフォローもしてくれる
など、学校評価を意識した指導が受けられるため、
「志望校を受けるには内申点が足りないかも…」というお子さんの
得点力+提出物対策に特に強みを発揮します。
③ 勉強のやり方がわからない/習慣が身についていない子
「家で何をどう勉強すればいいのか分からない」
「やろうとしてもすぐに集中が切れてしまう」
というタイプのお子さんにとって、
補習塾は“学習そのものの土台づくり”をしてくれる場になります。
補習塾では、
・学習計画の立て方
・勉強の順序やノートの取り方
・宿題や提出物の管理
といった、いわば“勉強のやり方”そのものを指導してくれます。
学校では教えてくれない「勉強の基礎技術」を、
実践ベースで学べることで、自走できる学習習慣が少しずつ育っていきます。
④ 勉強に自信を失いかけている子/自己肯定感が下がっている子
勉強が続かない原因のひとつが、「どうせ自分なんか無理だ」と思ってしまうこと。
点数が伸びない、友達より劣っていると感じる、先生に叱られた…
そんな小さな経験の積み重ねが、やる気の火を消してしまうことがあります。
補習塾では、講師との距離が近く、小さな成功体験を積み重ねる仕組みが整っています。
・「この問題できたね!」
・「先週よりずっと解くスピードが速くなったよ」
といった声かけやフィードバックを通して、
「自分もできるんだ」という自己肯定感が育まれます。
また、少人数制のため、間違えても笑われることなく、
安心して質問できる環境があるのも大きなポイントです。
補習塾は、「今、困っていること」に目を向け、
「わかる・できる・続けられる」感覚を育てる場所です。
「受験よりもまず、日々の勉強の悩みを解決したい」というご家庭には、
補習塾のサポートは非常に心強い味方になります。
進学塾が向いている子のタイプ
〜「目標が明確」「高いレベルに挑戦したい」子におすすめ〜
進学塾は、「志望校に合格したい」「難関校を目指したい」といった、
受験目標が明確な子どもに特化した塾です。
補習塾が“土台を整える塾”であるのに対し、
進学塾は“勝ち抜くための武器を授ける塾”と言ってもよいでしょう。
ここでは、進学塾が特に向いている4タイプのお子さんを紹介します。
① 明確な目標・志望校がある子
「○○高校に行きたい」
「△△中学の入試に向けて対策したい」
というように、進路のビジョンがはっきりしている子にとって、進学塾は最適な環境です。
進学塾では
・志望校別の出題傾向を研究したオリジナル教材
・定期的な模試によるレベル判定
・面接・記述・小論文までをカバーする受験対策
といったように、「合格」から逆算して設計されたカリキュラムで指導が行われます。
ゴールが明確な子にとっては、
その目標に向かって必要なことをピンポイントで教えてくれるため、
最短距離で志望校に近づけるのが進学塾の魅力です。
② 学校の勉強では物足りない子/発展問題に挑戦したい子
「学校の授業が簡単すぎる」
「もっとレベルの高い問題に挑戦したい」
そんなお子さんにとって、進学塾の発展・応用レベルの教材や授業は、
まさに知的好奇心を刺激してくれる存在です。
進学塾では
・難関校の過去問や応用問題を用いた演習
・数学の複雑な図形問題、国語の長文読解、理社の記述問題など
・教科横断的な思考力を問う“ハイレベル問題”にも対応
こうした内容に日常的に触れられるため、
思考力・応用力・試行錯誤力が育ちやすい環境です。
「頭を使うのが好き」「競争を楽しめる」というタイプの子どもは、
進学塾でグングン成長します。
③ ライバルがいると燃える/競争で力を発揮できる子
進学塾は、多くの場合「クラス分け」「テストによる順位付け」
「偏差値による位置づけ」が行われます。
そういった競争環境に身を置くことでやる気が出るタイプの子には、
進学塾の空気感は非常に合っています。
・模試で上位を取ってやるぞ!
・ライバルに勝ちたい!
・クラス昇格が目標!
といった「目標設定×努力×結果」のサイクルが、
子どものモチベーションを自然と引き出してくれます。
ただし、順位やクラスに敏感すぎる性格の子にとっては、
逆にプレッシャーになることもあるため、メンタル面との相性は要確認です。
④ 自主性があり、課題管理ができる子
進学塾では、毎回の授業ごとに宿題・予習・復習がしっかり課されるのが普通です。
「やらされる」のではなく、「やるべきことを自分で計画的に進められる子」の方が、
進学塾でより成果を出しやすいです。
もちろんサポート体制が整っている塾もありますが、
・宿題の量が多い
・進度が速い
・自習を前提とした授業構成
という特性から、ある程度の自主性や計画力は必要になります。
塾の授業を「受けて満足」ではなく、「活用して自分の力に変える」意識がある子は、
進学塾で飛躍的に伸びる素質があります。
進学塾は、ある意味“部活動のようなもの”。
・仲間と刺激し合う
・明確なゴールに向かって走る
・自分で課題をこなす力をつける
そんな環境にワクワクする子なら、進学塾の厳しさも“楽しい”と感じられるはずです。
ただし、入塾前にしっかりカリキュラムや雰囲気を体験し、
子ども自身が納得したうえで通うことが、長続きの秘訣です。
その他の塾タイプもチェック!
〜総合塾・専門塾の特徴と向いている子〜
塾には「補習塾」と「進学塾」だけでなく、
目的や指導内容に応じてさらに細かく分類されるタイプが存在します。
今回は、その中でも保護者の方からよく問い合わせを受ける代表的な2つ、
総合塾と専門塾について詳しく解説します。
① 総合塾(総合学習塾)とは?
補習型と進学型の“中間”に位置する塾で、
両者の良いところをバランスよく取り入れているのが総合塾です。
・補習型の指導(学校のフォロー・テスト対策)もあり
・進学型の指導(入試対策・先取り学習)にも対応
・お子さんの学年や学力に合わせてカリキュラムを柔軟に設計
たとえば、
「中1のうちは補習中心で定期テストを強化
→中2から進学コースで受験対策に切り替える」
といった形で、通塾中に学習目的が変わっても柔軟に対応できるのが大きな強みです。
【こんな子におすすめ】
・「今は学校の内容をしっかり理解したいけど、将来的には受験も見据えたい」
・「何が向いているか分からないから、まずはバランス型で様子を見たい」
・「学力の上下でコース変更できる塾が安心」
【代表的な総合塾】
・栄光ゼミナール
・臨海セミナー(小中部)
・日能研(小中学部) など
総合塾は、比較的入塾のハードルも低く、
初めての塾通いにぴったりの“オールラウンド型”です。
② 専門塾とは?
特定の科目や目的に特化して指導するのが専門塾です。
他の塾とは異なり、「英語に特化」「数学だけ」「中学受験対策のみ」など、
一点突破型の深掘り学習が可能です。
【主な種類】
・科目特化型(英語塾・数学塾・作文塾など)
・入試特化型(中学受験専門、高校受験専門、医学部専門など)
・能力育成型(そろばん・速読・プログラミング・ロボット教室など)
・資格・検定型(英検・漢検・数検専門の塾)
【こんな子におすすめ】
・「苦手な科目だけを集中的に克服したい」
・「得意な科目を伸ばして得点源にしたい」
・「目的がはっきりしていて、その一点だけを追求したい」
・「普通の塾には通っているけど、+αで習いごと感覚で強化したい」
【注意点】 専門塾は「目的に合えばとても強力」ですが、カバーできる範囲が狭いため、
・オールマイティな学力形成には不向き
・通塾目的が曖昧なままだと成果が出づらい
という特徴もあります。
目的がはっきりしている家庭にこそ向いている塾だと言えるでしょう。
【代表例】
・公文式(基礎学力定着型:算数・国語・英語)
・ヒューマンアカデミーロボット教室(STEAM教育)
・ECCジュニア・英会話教室
・英検アカデミー(検定対策専門)
補習塾・進学塾との併用もあり!
最近では、補習塾+専門塾/進学塾+プログラミング教室のように、
複数の塾・教室を目的別に使い分ける家庭も増えています。
例えば
・「平日は個別指導で基礎を学び、週末に英検塾で集中対策」
・「高校受験塾に通いながら、理科実験教室で興味を伸ばす」
というように、“学びのポートフォリオ化”が進んでいるのが最近の傾向です。
有名塾の具体例と特徴
〜全国展開から地域密着型まで、タイプ別に紹介〜
塾を選ぶとき、「名前を聞いたことがある」「CMでよく見る」
といった知名度やブランド力も一つの判断基準になります。
ここでは、補習塾・進学塾・総合塾・専門塾のタイプごとに、
全国的に知られている塾や、実績豊富な地域密着型塾を紹介します。
また、この記事を読まれている保護者の方に特におすすめしたい、
個別指導塾ワイザーについても詳しくご紹介します。
補習塾・個別指導塾の代表例
【1】明光義塾
日本最大級の個別指導塾。
学校の授業に合わせた学習が可能で、全国に教室があり、通いやすさも魅力です。
【2】個別教室のトライ
CMでもおなじみ。
完全マンツーマン指導が特徴で、学力・性格・生活リズムまで考慮した
オーダーメイドカリキュラムを提供しています。
【3】スクールIE/ナビ個別指導学院/ITTO個別指導学院
1対2の個別指導を採用している塾が多く、指導経験豊富な講師が基礎の定着をサポート。
比較的通いやすい価格帯で、地域に根差した教室運営が多いのも特徴です。
【4】個別指導塾ワイザー
神奈川県を中心に展開する「学習習慣づくり特化型の個別指導塾」。
・オーダーメイドの学習カリキュラム
・授業外の365日学習管理体制
・チャットを活用した24時間対応の質問サポート
・提出課題の進捗チェック、学習の記録共有など徹底した伴走型指導
特に「勉強のやり方がわからない」「自分から行動できない」
という子へのサポートが手厚く、
「放っておくとサボってしまうタイプの子が変わった」と評判です。
塾に通うだけでは勉強が身につかない子にこそ、
ワイザーのような学習管理+コーチング型の塾は相性抜群です。
進学塾の代表例(受験対策)
【1】SAPIX(サピックス)
中学受験における最難関校合格実績で知られる超ハイレベル塾。
演習量が多く、スピードも速いが、知識だけでなく思考力を重視する指導が特徴。
【2】日能研
中学受験向けの進学塾で、全国的なネットワークと実績があり、
家庭との連携体制も整っています。
【3】四谷大塚
中学受験だけでなく、高校・大学入試にも強い進学塾。
週テストなどでこまめな学習評価が行われます。
【4】早稲田アカデミー
集団授業の熱血指導が売り。
難関校受験を目指す子が多く、ハイテンションな授業で競争力を高めていきます。
【5】東進ハイスクール/東進衛星予備校
大学受験に特化した映像授業塾。
林修先生など有名講師による授業を全国どこでも受けられる仕組みが好評。
総合塾の代表例
【1】栄光ゼミナール
補習と進学のどちらにも対応できる柔軟なカリキュラム。
個別・グループ両方のスタイルを選べます。
【2】臨海セミナー(小中学部)
神奈川県を中心に展開。
地元の学校の定期テスト対策に力を入れつつ、受験対応クラスも整備されています。
専門塾の代表例
【1】公文式(KUMON)
計算力・語彙力の強化に特化したプリント学習式の教室。
自宅学習習慣づくりに定評あり。
【2】ヒューマンアカデミー ロボット教室
小学生向けプログラミングや創造力教育を行うSTEAM系の専門塾。
将来のITスキル基盤づくりに。
【3】英検アカデミー/漢検特化塾
検定試験のスコアアップを目指す塾。
高校・大学入試の加点対策として活用する家庭も。
このように、塾にはそれぞれ強みや対象が異なる“得意領域”があります。
名前だけで判断するのではなく、
「その塾が何に特化していて、自分の子に何が合うのか?」
という視点で選ぶことが大切です。
目的別の塾の選び方
〜「うちの子に合う塾」は“目的”から逆算する〜
ここまで「補習塾」「進学塾」「総合塾」「専門塾」など、
さまざまなタイプの塾をご紹介してきました。
とはいえ、「結局うちの子にはどの塾が合っているのか分からない…」
という方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときこそ、塾選びの出発点はたったひとつ。
それは、「お子さんの現在の目的」から逆算することです。
ここでは、目的別にどんな塾タイプが向いているのかを、具体的に整理してみましょう。
① 学校の成績を上げたい/内申点を高めたい
→【補習塾】【個別指導塾】【総合塾】
・「とにかくテストの点数を上げたい」
・「授業の内容が分かっていない」
・「内申点を上げて推薦入試につなげたい」
そんなお子さんには、学校内容に準拠した補習型の指導ができる塾が最適です。
定期テスト範囲に合わせた復習・演習や、提出物の管理まで支援してくれる塾なら、
短期間で成績アップが狙えます。
例:明光義塾/トライ/個別指導塾ワイザーなど
特にワイザーのように
「テスト前後の学習管理や課題チェックを毎日サポートしてくれる塾」は、
家庭学習の苦手な子にも非常に効果的です。
② 志望校合格・受験対策がしたい
→【進学塾】【受験特化型コース】【一部の総合塾】
・「〇〇中学・高校・大学に合格したい」
・「受験に向けた戦略的な学習を始めたい」
この場合は、合格実績や受験ノウハウの豊富な進学塾が強い味方になります。
志望校別の対策、過去問演習、模試・面接対策など、
合格までの道筋を一緒に設計してくれます。
例:SAPIX/日能研/東進ハイスクールなど
ただし、進学塾の中にはカリキュラムが非常にハードなところもあるため、
「基礎が不安な子」は総合塾などでの基礎固めを並行して行うのも良い選択肢です。
③ 苦手科目を克服したい
→【個別指導塾】【専門塾】
・「数学だけ苦手で赤点が続いている…」
・「英語が伸びないから、英検を取りたい」
このように、ピンポイントでの課題解決が目的であれば、
苦手科目に特化した指導が可能な塾がおすすめです。
個別指導では1教科から受講できるため、無駄なく集中学習ができます。
例:スクールIE/英検アカデミー/KUMONなど
「苦手=嫌い」になる前に、
その教科だけでも自信をつけられるようにサポートしてくれる塾を探してみましょう。
④ 勉強習慣を身につけたい/学び方を知りたい
→【補習塾】【個別指導塾】【習慣型の学習塾】
・「そもそも机に向かう習慣がない」
・「勉強のやり方がわからない」
この場合、授業そのものよりも、
日々の行動習慣のサポートや学習設計が得意な塾を選ぶことが重要です。
例:個別指導塾ワイザー/公文式/学研教室など
ワイザーでは、ただ授業を受けさせるのではなく、
毎日の学習報告、目標設定、成果振り返りを通して、「自分で学ぶ力」を育てていきます。
これは「家庭ではどうしても管理が難しい」
と感じているご家庭にも非常に頼りになるサポートです。
⑤ 特定スキル・興味を伸ばしたい
→【専門塾】【アフタースクール系教室】
・「プログラミングに興味がある」
・「STEAM教育や表現力を高めたい」
この場合、一般的な補習・進学塾では対応が難しいため、
専門分野に強い教室や、体験型の学習ができる教室を探すのが◎です。
例:ヒューマンアカデミー/QUREO/ロボット教室/速読解講座など
教科学習とは違う「好きなことを伸ばす場」としての塾活用も、
近年では非常に注目されています。
目的がはっきりすれば、選ぶ塾のタイプもおのずと絞られます。
「迷ったら体験してみる」のも良い方法ですが、
その前に一度、“なぜ塾に行かせたいのか?”を整理してみることで、
納得度の高い選択ができるはずです。
塾を比較・選定する際のチェックポイント
〜「なんとなく」で選ばない、後悔しないための塾選び術〜
塾を選ぶ際、多くの保護者が最初に見るのは「月謝」や「通いやすさ」かもしれません。
しかし、実際に通い始めてから
「なんか合わない…」
「想像していたサポートと違う…」
と感じることも少なくありません。
だからこそ、塾を選ぶときは複数の観点から“比較”することがとても大切です。
ここでは、塾選びで失敗しないために押さえておきたい
6つのチェックポイントをご紹介します。
① 費用の総額と料金体系
塾の月謝だけでなく、
「入会金」「教材費」「季節講習費」などの年間トータル費用を必ず確認しましょう。
・入塾時にまとまった金額がかかる塾も
・夏期・冬期講習が必須の場合、想定以上の出費になることも
・受験学年になると追加料金が発生する塾もある
パンフレットや面談では、「月額いくら」だけでなく、
「年間でいくらかかりますか?」と必ず質問するようにしましょう。
② 授業形式と子どもとの相性
集団か個別か、オンラインか対面か塾の
授業形式が子どもの性格や学習スタイルに合っているかを確認しましょう。
・人前で質問するのが苦手な子は【個別指導】
・競争心が強く、刺激が欲しい子は【集団授業】
・忙しくて通塾が難しい家庭は【オンライン授業】
また、「講師が常勤か学生アルバイトか」も確認ポイントです。
学習管理が必要な子には、
安定して同じ講師が対応してくれる塾の方が成果が出やすくなります。
③ サポート体制と学習管理の質
授業内容だけでなく、授業外のサポートが充実しているかも非常に大切です。
・欠席時のフォロー(振替や録画対応など)はあるか?
・自習室は開放されているか?
・宿題管理や学習計画の支援はあるか?
・模試の解説や成績表のフォロー面談はあるか?
たとえば、個別指導塾ワイザーのように365日学習サポート付きの塾では、
日々の学習習慣づけに対して強力な伴走が受けられます。
「塾に行ったときだけ頑張る」ではなく、
「普段の生活の中で学びを継続できる仕組み」があるかがカギです。
④ 通いやすさと継続性
・自宅からの距離(徒歩・自転車・公共交通機関)
・通塾時間(部活後に通えるか、遅くなりすぎないか)
・天候や暗さのリスク(治安、安全性)
どんなに評判がよくても、
通うのが億劫になってしまう場所では継続が難しくなります。
特に夜の時間帯の治安や、送迎が必要かどうかは事前に検討しておきましょう。
⑤ 保護者との連携・報告体制
「塾で何をやっているか分からない…」という不安は、多くの保護者が抱える悩みです。
・定期的な保護者面談はあるか?
・月ごとの学習報告や成績レポートはあるか?
・LINEやアプリなどで簡単に連絡が取れるか?
子ども自身が言葉にできない「学習の課題」や「進路の方向性」についても、
保護者と塾が連携して見守る体制があるかどうかが、塾の信頼性を左右します。
⑥ 塾の雰囲気・講師との相性
数字やデータだけでは分からないのが、塾の空気感や講師とのフィーリングです。
・生徒が活き活きと通っているか?
・講師は親しみやすく、誠実に対応しているか?
・子どもが「また行きたい」と感じられるか?
可能であれば、必ず体験授業や面談を親子で一緒に受けてみることをおすすめします。
合う塾は、数字よりも「感覚」でピンとくることが多いです。
塾は“通わせるもの”ではなく、“一緒に未来をつくるパートナー”です。
選ぶ段階から丁寧に比較し、「ここなら任せられる」と思える塾を見つけていきましょう。
まとめと保護者へのアドバイス
〜“塾に通う”のではなく、“塾を使いこなす”視点で〜
ここまで、補習塾と進学塾の違い、その他の塾タイプ(総合塾・専門塾)の特徴、
そして目的別の選び方から具体的なチェックポイントまで、網羅的にお伝えしてきました。
あらためて、塾選びで最も大切なことは、
「うちの子には今、どんな学習環境が必要か?」を見極めること。
▼塾タイプの振り返り
タイプ | 特徴 | 向いている子 |
補習塾 | 学校の授業理解・定期テスト対策が中心 | 授業についていけない子、勉強習慣がない子 |
進学塾 | 志望校合格を目的とした発展・応用指導 | 明確な目標がある子、競争環境で伸びる子 |
総合塾 | 補習+進学のハイブリッド。柔軟なコース選択が可能 | 進路が未定な子、成長に合わせて切り替えたい家庭 |
専門塾 | 科目特化・検定・能力開発などに特化 | 得意科目を伸ばしたい子、苦手を集中克服したい子 |
▼保護者としてできる一番のサポートは「一緒に目的を明確にすること」
・「テストが悪かったから塾に行かせたい」ではなく
・「何に困っているのか?どこから改善したいのか?」を親子で一緒に言葉にする
この対話があることで、お子さんが塾を「押しつけられる場所」ではなく、
「自分の可能性を広げる場所」として受け入れられるようになります。
学習習慣に不安がある方へ | ワイザーの無料相談をご活用ください
もしこの記事を読んで、
「塾に通わせたいけど、まだ受験よりも“学習の土台”が不安かも…」
「毎日勉強する習慣がないから、まずはそこから始めたい…」
と感じられた保護者の方には、
個別指導塾ワイザーの無料相談をご活用いただければと思います。
ワイザーの無料相談では、こんなご相談を承っています
・「どんな塾が合っているのか分からない」
・「子どもに合う学習スタイルを一緒に考えてほしい」
・「勉強習慣をつけるには、どんなサポートが必要?」
・「定期テストや提出物の管理ができていない」
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